top of page

​准教授 相内 大吾 Daigo AIUCHI

​ 農業害虫管理学分野では「潜在収量レベル」という言葉があります。これは、防除を実施することで損失をゼロにした場合の農作物の収量のことです。現状では、防除を実施しても30~50%が病害虫の被害で損失しているとされており、防除技術のイノベーションにより、これだけの増収が可能であることを示してます。我々は、この潜在収量レベルにいかに近づけるか、害虫による被害をいかに軽減するか、試行錯誤を重ね日夜研究を進めております。
​ 当ラボの上位目的として「食糧安定供給」と「感染症制圧」とがあげられますが、いずれも人類の生存や豊かさにつながるテーマです。これらの課題に対して害虫の防除というアプローチから問題の解決に取り組んでいます。多くの研究テーマは海外の研究機関との共同研究で、特に

アフリカをフィールドにしたテーマが多いのが当ラボの特徴かもしれません。

​ ラボの指導方針としては、学術的な知識・技術の習得はもちろんのこと、基礎的な思考のスキルを身につけることを重視します。また、研究活動を通じて、科学的思考のトレーニングを積み、「脳漿を絞る」という経験を在学中にぜひともしてほしいと思います。そのためにも国内外での調査や学会発表、研究・人材交流を活発化し、魅力ある教育研究体制を提供したいと考えております。これらの活動を通じ、害虫防除を武器として人類の「生命」や「生活」の担保に貢献できる人材を輩出するよう努力して行きたいと思います。

名称未設定.jpg

​経歴

1997年      札幌藻岩高校 卒業
1999年-2004年 帯広畜産大学 畜産学部 畜産環境科学科 
2004年-2006年 帯広畜産大学大学院 畜産学研究科 畜産境科学専攻 
2006年-2009年 岩手大学大学院 連合農学研究科 生物生産科学専攻
2009年-20013年  帯広畜産大学 グローバルCOE 特任助教
2013年-2017年 帯広畜産大学 地域環境学研究部門 助教
​2015年-2022年 帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター 助教
​2017年-現在     帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター 家畜・植物防疫研究室(兼任)
2017年-2022年 帯広畜産大学 環境農学研究部門 助教(兼任)
2022年-現在        北海道国立大学機構 帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター 准教授
2022年-現在        北海道国立大学機構 帯広畜産大学 環境農学研究部門 准教授(兼任)

​担当科目

学部1年

農畜産学概論Ⅲ(農学)・土壌栽培学基礎・海外フィールド展開入門

学部2年

持続型農学実習

学部3年

応用昆虫学・植物病理学・植物生産学実習Ⅰ・植物生産学実習Ⅱ

博士前期課程

植物生産管理学特論・植物生産環境学特論・植物生産科学特論

​所属学会

日本応用動物昆虫学会

昆虫病理研究会

北日本病害虫研究会

​日本ICIPE協会

​国際無脊椎動物病理学会

​自己紹介

​ 元々は植物病理学の卒業研究がしたくてラボ選びをしましたが、指導教員(小池先生)の主学会変更という大転換時期に遭遇し、気がつけば応用昆虫学の専門家になっていました。コアな専門は昆虫病理学で、昆虫が感染する病気の理解と害虫防除に応用する学問分野です。よく、「好きな昆虫はなんですか?」と聞かれますが、実は昆虫は苦手でして、私にとって防除する対象でしかありません。ただ、実体顕微鏡下で見る蚊の胸部は美しいと思います。学生時代はカヌー探検部に所属し、ウエスタン乗馬も楽しんでました。現在は、社会人アイスホッケーチームに所属して汗を流してます。趣味はDIY(小屋くらいなら建てれます)と飲み会(ワイン一本くらいなら飲めます)。最近は、料理やキャンプ、ウッドカービングなどを楽しんでいます。

bottom of page