Moyoくんの修士論文をベースに投稿した論文が、Applied Entomology and Zoologyに掲載されることになりました。昆虫寄生菌に感染したオンシツコナジラミとタバココナジラミの吸汁行動が変化し、導管吸汁や口針の伸長が阻害され、吸汁困難時間が増加することがわかりました。また、昆虫寄生菌を予め植物に散布することで、コナジラミの吸汁行動が阻害されれ、吸汁ポイントの探索に時間を割くようになります。さらに、昆虫寄生菌が付着した葉を忌避することから、コナジラミによる直接の吸汁被害や植物ウイルスの伝搬を阻害する可能性が明らかになりました。これまで、昆虫寄生菌の主な機能として、殺虫活性を中心に研究が進められてきましたが、このような間接的な効果によっても害虫被害を低減できる可能性を提案することができました。
top of page
環境微生物学研究室・相内研究室
Environmental Microbiology・Aiuchi Lab
bottom of page
Comments